食後すぐの歯磨きはダメ? |
投稿:院長 |
先日、こんな質問を受けました。「先生!この間テレビで食後すぐに歯を磨いちゃダメって言ってたんですけど、そうなんですか!?」 確かに一般的に「食後すぐに磨きましょう!」と言われていますので、食後すぐに磨いてはダメと言われるとびっくりしますね、、、。 私はそのテレビは見ていなかったので、テレビで言おうとしていたことと完全に一致するかはわかりませんが、意味するところはこうだと思います、、、。 食後の満腹感、食後のくつろいだ気分は脳内のハピネスホルモン(β-エンドルフィン)が分泌促進され、このホルモンは免疫力を高めることがわかっています。また、唾液の分泌を促す作用もあると言われていています。 ですから、その時に歯磨きをするとハピネスホルモンの分泌が少なくなるのと、唾液による自浄作用を低下させるためと思われます。 また、酸性の食べ物や、ジュース、フルーツなど飲んだり食べたりした直後は、その酸によって歯のエナメル質がもろくなりやすくなっているから、その時に歯磨きすると、歯ブラシの毛の刺激で歯が削れやすくなっているということもいっているのかと思います。 以上のことより食後すぐの歯磨きより食後30分ぐらいしてからの歯磨きがいいということなのでしょう、、、。 理論的には確かにその通りですが、実生活に当てはめた場合、食後30分後に磨ける状況がどのぐらいあるかだと思います。 「夜、食事したあと少し時間をおいてから歯を磨こうと思ったけど、眠くて寝ちゃった、、、。」では意味がありません。 ハピネスホルモンの分泌を促すのは食後だけではありません。いい音楽を聴いたり、親しい人との会話を楽しんだりした時も分泌されています。 実際には、食後すぐに歯磨きするのと30分後に歯磨きすることの差は特に感じません。 食後いつ磨くかということに神経質になるよりも、歯磨き習慣としっかり磨くことを忘れず、各人の生活環境に合わせて歯磨きを取り入れていけばいいのではないでしょうか? |
2015年3月30日(月) |
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